〜越前大野・一乗谷編〜
城下町・越前大野にやってきました。
名水の里としても名高い越前大野。
そんな大野のハイライト的な場所がここ御清水。
洗濯が出来るようにつくってある。
ここは真夏でも涼しそう。
こんこんと湧く清水を少し頂く。
くせのなく、まろやかな味わい。
旅の疲れも癒されるよう。
そんな名水の里でぜひ食べておきたいのが、越前そば。
瑞々しく、絶品。
お腹も満たされたところで、大野の町をぶらり散策。
歩いてると、自然にシャッターを押したくなるような風景に次々と出会える。
そして、山城である越前大野城へ向かう。
かなり激しい石段。
上ること15分ほど。ようやく現れた越前大野城。
信長の家臣である金森長近築城の越前大野城。
市街を散策中、ずっと遠くに見えていた大野城にようやく入城できて感慨もひとしお。
天守閣最上層から見た大野の町並み。
さて、大野を後にする前に、きれいな湧水にしか生息しない、
「イトヨ」を訪ねる。
イトヨが生息する本願清水。
そんなイトヨについて学べるのが池のほとりに建つ「イトヨの里」。
先ほど上から見ていた本願清水を、ここでは水中から見ることが出来、
天然記念物のイトヨを間近で観察できる。
越前大野を後にし、福井県の県庁所在地・福井市の郊外に移動。
朝倉氏が栄華を極めた。一乗谷。
朝倉考景が山に囲まれ、防衛上優れているこの土地に築いた城郭都市。
そして、ここは、信長によって一瞬にして焼け野原となった都市を、忠実に蘇らせた復元町並。
平成の世に蘇る、朝倉氏遺跡。
ただ、全てを復元したわけではなく、発掘現場の一部は残してある状態。
このバランスがすごい。
武家屋敷や町家が立ち並び、タイムスリップしたかのよう。
さて、武家屋敷や町家が並ぶエリアを抜け、「コアな部分」。
つまり朝倉一族が実際に居したエリアに入っていく。
一乗谷朝倉氏遺跡のシンボル的な存在の唐門。
こちらは江戸に再建されたものらしい。
唐門を抜ければ、往時を偲ばせる遺跡の世界。
柱のあとが、絢爛な館の存在があったことを思わせる。
京風の日本庭園があったであろう石組の跡。
一乗谷に華やかな城郭都市を築き上げた朝倉氏。
それが一瞬にして消え、発掘調査の末、平成の世に蘇った一乗谷朝倉氏遺跡。
ここまで視覚的に優れた「遺跡」は貴重なものに違いありません。
名水と歴史浪漫。
ダイナミックかつ涼やかな、福井の旅でした。