〜島根編〜




名古屋から延々と車を走らし、ついに山陰地方へとやってきたのでした。
米子自動車道のPAからみた大山(だいせん)








車で約7時間。城下町・松江にやってきました。
そして、松江城堀川をぐるっと周遊することに。








城下町を小型船でめぐる、のどかな旅。








舟はゆっくりと進んでいく。








ときにはこんな困難な場所も。
船頭さんの腕の見せ所。



通り抜けが困難な橋では、屋根がぐっと下がってきて、予想以上に無理な体勢を強いられる。
しかし、これもまた楽しい。














堀川の心象的な風景がつづく。








そしてついに山陰唯一の天守閣・松江城と対面。








船頭さんと塩見縄手。
すてきな船旅をありがとう。








先ほど船上から見ていた「塩見縄手」と呼ばれる武家屋敷が連なる地域を散策することに。








塩見縄手内にはには数々の資料館や美術館があるが、
今回はこの地方を拠点に活躍した「小泉八雲」ことラフカディオ・ハーン氏の旧居を訪ねる。








日本に帰化し、「怪談」など様々な功績を残した小泉八雲の邸宅。








どこか西洋的な雰囲気もある日本庭園。








武家屋敷が連なる城下町を後にし、宍道湖にやってきました。
もうすでに、カメラマンでいっぱい。

そう、これから「あるショー」が始まるのです。








そう、それは宍道湖を赤く赤く染め上げる夕日。








なんて美しいんだ。
この日は雲ひとつなく、絶好の夕日鑑賞日和だったのです。

「遠路、島根県まで来ることができて、本当によかった。」
こうして一日目は暮れていったのでした。












旅、2日目のスタート。
出雲市中心街のホテルから、出雲大社へと向かう。
途中に立ち寄った「JR旧大社駅」








大正期の名建築として名高い。








内部は、日本的とも西洋的とも言えないような大正期独特の景観。
ノスタルジーを感じる。












鉄道は廃線になり、今では駅舎と線路の一部が残るだけ。








そして、出雲大社にやってきました。








力強く、巨大なしめ縄。神楽殿。










そして本殿を参拝。
神話のふるさと・出雲。
非常に気が引き締まる思いです。









出雲から石見銀山へと向かう途中には、紺碧の日本海が。
こんなに美しいビーチは初めて。








そして、世界遺産に登録された「石見銀山」へ。








「間歩(まぶ)」と呼ばれる坑道跡に突入。








薄暗い間歩内部。

日本は「黄金の国」ではなく「銀の国」だった。
世界の経済に影響を与えた石見銀山は平成19年にユネスコの世界遺産に登録されたわけだ。








そして、間歩から大森の町まで遊歩道を歩く。








遊歩道の途中にある「清水谷製錬所跡」。
まるで宮崎駿の世界のような、神秘的な産業遺跡。
トロッコなども走っていたようだ。








「羅漢寺」にやってきました。








美しい反り橋。








銀山で働いて亡くなった人々の霊を供養する。
写真は撮影不可だったが、五百羅漢が中に収められていて、非常にユニークな表情をした
おびただしい数の羅漢坐像を観ることができました。








そして、趣がある大森の町並みを散策。
銀山の外郭町として発展した地域。










古民家を改築したカフェでハヤシライスを頂く。








他にも、大森地区には現代の感覚にマッチしたすてきなお店がたくさん。
写真は東京六本木にも店を持つ衣料雑貨メーカーの本店。








世界遺産に登録されてから突如、人が訪れるようになった石見銀山ですが、
とてもすばらしい「日本」が残っていました。

どうか、行き過ぎた観光地化は止めてほしいと願うところです。








そして、こちらも世界遺産地域の一部、「温泉津温泉(ゆのつおんせん)」にやって来ました。
温泉街というより、湯治場の面影を残す。

出雲大社のスピリチュアルな魅力と、石見銀山の歴史ロマンに触れた一日はこうして幕を閉じました。








島根の旅の最終日に安来市(やすぎし)の「足立美術館」を訪れました。








世界が認める足立美術館の日本庭園。
アメリカの日本庭園誌で、最高の評価を受け続けている、まさに世界の名園。








「庭園もまた一幅の絵画である」-足立全康(美術館創設者)














この旅は境港編につづく